しじみの基礎知識

しじみで血圧ケア

日本の高齢者の3人に2人が高血圧といわれ、その多くが降圧剤を服用して血圧を安定させています。できれば投薬を開始する前に生活習慣を改善し、自力で安定血圧を持続できるようにしたいものです。

そのような中、しじみのエキスを摂ることによって高血圧の予防と改善に期待できることがわかってきました。しじみによって高血圧の先の脳卒中や心筋梗塞といったリスクも遠ざけることができるのです。

オルニチンでコレステロール対策を

高血圧の症状を悪化させる原因にコレステロールの影響が挙げられます。脂分の多い食事が多く、肥満傾向の方はどうしてもこのコレステロール値が高くなります。
健康な血管はしなやかで弾力がありますが、高血圧の方の血管壁は硬く柔軟性がありません。その血管をコレステロールや中性脂肪の多いドロドロの血液が通れば、さらに圧力が必要となり高血圧が亢進します。

このような血中コレステロールを調整しているのが肝臓ですが、アルコール性肝炎や脂肪肝などで肝機能が低下している場合、その調整がうまくいきません。そのため血管の壁にコレステロールがこびりついて動脈硬化が進み、血圧をさらに高めてしまうことになるのです。

しじみに含まれるオルニチンは、このように弱くなった肝機能を回復させ、血流をスムーズにすることで高血圧を予防してくれる成分。
直接的に血管を改善するわけではありませんが、肝臓の負荷を軽くすることで血圧にも好影響を与えるというメカニズムです。

タウリンで血管を健康に

またしじみには、タウリンという物質も含まれています。近年の研究で、このタウリンのさまざまな作用がわかってきました。タウリンには動脈に脂質が蓄積することを抑える効果、悪玉コレステロールの酸化を抑える効果、血管を修復する効果、心臓の働きを強くする効果などが認められています。
とくに傷ついた血管の修復は年齢が高くなるほどありがたい作用です。

極度の緊張や心身のストレスは脳にも影響し、ノルアドレナリンが血管を収縮させることで高血圧を引き起こします。タウリンはこのときの交感神経をおだやかにし、血圧の上昇をおさえる作用が認められています。
常にストレスがある人は心身を休め、交感神経と副交感神経のバランスをとるようにしましょう。


高血圧は生活習慣病の一つで、自覚症状がなくても少しずつ進行しています。肥満や糖尿が疑われる場合はさらに深刻で、脳出血、脳梗塞、心疾患などの合併症のリスクが高まります。拡張期の血圧が130を上回ったら、まずは生活習慣を見直し、血圧対策を始めましょう。

尚、しじみを味噌汁で食べる場合は、塩分の摂り過ぎに注意が必要です。塩分を過度に入れなくても、しじみにはコハク酸、アラニン、グルタミンといった旨み成分が豊富に含まれています。この旨みを上手に引き出し、うすめの味付けで豊かな滋養を味わいましょう。