しじみの基礎知識

しじみのオルニチンパワー①肝臓・腎臓の救世主

しじみは昔から体に良いものとして知られる食材です。江戸時代には「お酒を飲み過ぎた翌朝のしじみ汁が二日酔いに良い」「夏の疲れに土用のしじみ」は庶民の常識。肝臓の疲れ回復に役立つ養生の薬として用いるようになりました。
そして近年、しじみの健康パワーの正体が科学的に解明され、オルニチンという栄養素に大きな注目が集まりました。オルニチンとはどのような栄養素なのでしょうか。

肝臓の守護神

オルニチンは人の体の中に常在している「遊離アミノ酸」の一種です。通常のアミノ酸との違いは、タンパク質の合成には関わらない特殊なアミノ酸であることです。
通常、アミノ酸はタンパク質を構成する要素となりますが、オルニチンは肝臓や筋肉、血液中に溶け込んで体内を巡りながら、さまざまな作用をもたらすのです。

オルニチンサイクルとは

オルニチンの肝臓への作用はどのようなメカニズムなのでしょうか。

まず疲労物質であるアンモニアが体の中で増えると、細胞からエネルギーが作られなくなり、次第に疲労感や倦怠感を感じるようになります。オルニチンはこのアンモニアと結合することでアンモニアそのものを無毒化し、尿素に還元します。このシステムをオルニチンサイクルといい、疲労感や倦怠感を軽くし、結果、エネルギーを生成するTCA回路を活性化することができ、朝の目覚めも良くなるのです。

さらにオルニチンは肝臓でのアルコールの分解もスムーズにしますので、疲労回復と同時に二日酔いの予防、解消にも役立ちます。

またお酒を飲んだときばかりでなく、日頃からオルニチンを摂取しつづけることでエネルギーを生み出すサイクルが活発になります。すると毒素を濾過する肝臓の負担も軽くなり、さらには傷ついた肝細胞を修復することで肝臓を健やかな状態にもどすこともできるのです。

腎臓の守護神

オルニチンは肝臓への効果ばかりでなく、腎臓でのアンモニアの解毒もサポートします。
腎臓は、体内のアンモニアを解毒した後に残る尿素を体外に排出する働きをしていますが、ハードな仕事などで疲労がたまっている場合が問題です。

疲労が続く、激しい運動をしたなど、体が疲れている状態は体内の疲労物質アンモニアが大量に発生している状態です。これをスムーズに解毒できないために疲労が蓄積し、倦怠感やだるさにつながります。
この状態を放置しておくことで体内のオルニチンが不足しやすくなり、肝臓、腎臓に負荷がかかってしまうのですが、日頃からオルニチンをたっぷり摂取することによって肝臓内でのアンモニア分解が促進され、疲れがすっきり解消し、腎臓の負担軽減にも結びつくというわけです。

しじみには、お酒を飲んだときの有効成タウリン、肝臓のはたらきを活発にするメチオニン、夏バテなどの疲労回復に即効性が期待できるグリコーゲンも含まれています。これらのアミノ酸は協働して肝臓と腎臓をサポートします。

参考URL
http://www.chambercantontx.com/kannkinou.html