しじみの基礎知識

しじみの産地と輸入先

日本全国しじみの産地

日本で流通するしじみは、ほとんどがやまとしじみという種類です。その総漁獲量は、中国に次いで世界第二位。三位台湾、四位韓国、五位ロシアと続きます。

日本でしじみが穫れる主な産地を北からご紹介しましょう。

北海道 網走湖、天塩川、石狩川
(天塩川のしじみは、青しじみと呼ばれています。)
東北 津軽半島にある十三湖、高瀬川、小川原湖、北上川、秋田の八郎湖
新潟 阿賀野川
茨城 那珂川、利根川、江戸川、中川
島根 宍道湖
広島 太田川
(黄金色の大きめで希少価値が高いしじみ)
四国 四万十川、仁淀川、吉野川

これらの産地の近くには、しじみの殻が無数に堆積した貝塚が数多く発見され、しじみがどれほど日本の食文化に根付き、親しまれてきたかがわかります。

しじみ漁獲高ランキング

次に、日本のしじみを漁獲高でランキングしてみましょう。

  • 第1位 島根県松江市の宍道湖      
  • 第2位 青森県上北群小河原湖と五所川原の十三湖
  • 第3位 茨城県涸沼

1位と2位は約3,500t前後と僅差ですが、三位はその四分の一と大きく差が開いています。
以後、4位/北海道、5位/東京都となっています。

輸入しじみの原産国

日本全国で穫れるしじみですが、昭和50年頃には5〜6万トンあった漁獲量が最近は1/5まで減ってしまいました。そして残念ながら、日本のしじみは海外からの輸入に頼っているのが現状です。日本で食べているしじみは、どのような国から輸入しているのでしょうか。

2007年頃まで輸入しじみの1位は中国産でしたが、その後の乱獲により翌年は前年の10分の1まで激激してしまいました。また北朝鮮2006年まで中国に次ぐ輸入国でしたが、2007年以降は輸入禁止となっています。これに続いていた韓国も、やはり乱獲によって2009年から輸入量が大幅に減りました。

このように中国、韓国、北朝鮮の輸入量が激減したことで、逆に輸入量が増加したのがロシア、台湾です。特にロシア産は粒が大きく、アミノ酸のスコアが高い良質なしじみ。大陸の特徴的な地形から、真水と海水が交わる汽水湖が多く、栄養豊かな海に恵まれていることが影響しているようです。

味は国産、栄養は同等

輸入しじみと国産しじみを比べると、味や旨味の点では国産のほうが上といわれていますが、栄養の点では大きな差はないようです。輸入しじみにも代表的な栄養素であるオルニチンやビタミンB群、ミネラルなどが豊富に含まれていますし、タンパク質にいたっては動物性の卵に匹敵するほどです。

健康分野の研究が進んだことによって、国産しじみの健康食品としての需要はますます増大しています。しじみのさらなる輸入量の増加が予想される今、かつて日本人の宝だったしじみの課題は、漁獲量減少に歯止めをかけることなのです。